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ギガバイト AERO X16の実機レビュー - 最新RTX 50を搭載しながら薄型・軽量

更新日:
AERO X16の写真
CPU Ryzen AI 7 350
Ryzen AI 9 HX370
GPU RTX 5060 Laptop
RTX 5070 Laptop
メモリ 16GB ~
SSD 1TB ~
画面サイズ 16.0インチ 16:10
画面種類 1920x1200 非光沢 165Hz
2560x1600 非光沢 165Hz
質量 約1.9kg
バッテリー 約76Wh
価格 25万円台~
最新RTX 50を搭載しながら薄型・軽量

AERO X16は、最新GPU「GeForceRTX 50シリーズ」を搭載しながら、約1.9kgと軽いノートPCです。

ディスプレイは、2560x1600と高めの解像度で、165Hzのリフレッシュレートに対応しています。非光沢なので、映り込みが低減されています。

ゲームにも、クリエイティブワークにも使える製品です。

長期出張などでゲーミングノートPCを持って行きたい方、外出先で動画編集などをしたい方におすすめです。

最新GPUを搭載している割には、価格も抑えられています。

販売サイト

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。

レビュー機の構成

Ryzen AI 7 350、GeForce RTX 5070 Laptop、32GBメモリ

 

目次

お忙しい方は、「 AERO X16の特徴」のみお読みください。

 

AERO X16の特徴

軽量・薄型ゲーミングノートPC

AERO X16は、16型の大きめの画面でありながら、独立GPUを搭載したノートPCとしては、約1.9kgと比較的軽い製品です。

ボディも薄いのでカバンなどへの収納も便利です。

約1.9kgとゲーミングノートにしては軽量
薄型で携帯しやすいボディ

 

軽量・薄型でも最新のGeForce RTX 50搭載

軽量・薄型ボディでも、最新のGeForce RTX 50シリーズのGPUを搭載しています。今回のレビュー機では、RTX 5070 Laptopを搭載。最大グラフィックスパワーが85Wとやや抑えられていたこともあり、3DMark Steel NomadのスコアはRTX 4070 Laptopより下回りましたが、これだけ軽くて薄いボディのノートPCとしては、かなり高い性能です。

3DMark Steel Nomad
RTX 5070 Laptop 105W 2893
RTX 4070 Laptop 140W 2714
RTX 5070 Laptop 85W 2467
RTX 4060 Laptop 140W 2339

 

非光沢 100%sRGBのディスプレイ

最近、有機ELのディスプレイが増えましたが、その発色の良さを引き立てるために、光沢仕様であることが多いです。ただ、ゲームやクリエイティブワークをする場合、光沢だとやりにくいと感じるかたも少なくないと思います。

一方、本製品は、100% sRGBと色域は有機ELより劣りますが、非光沢のディスプレイを搭載しており、ゲームやクリエイティブワークがしやすいです。

非光沢で見やすいディスプレイ

 

メモリの変更および、SSDの変更・追加が可能

パソコンSHOPアークでの購入なら、メモリとSSDを変更することができます。さらに、SSDを追加することも可能です。大容量メモリ、大容量SSDが必要なら、パソコンSHOPアークから購入するといいでしょう。

メモリの変更および、SSDの変更・追加が可能

 

割と価格が安い

GeForce RTX 50シリーズを搭載したノートPCは、価格がかなり高いものが多いですが、 本製品は、このGPUに、「質量が軽い」という付加価値がありながら、RTX 5060モデルで25万円台、RTX 5070モデルも27万円台と安いです。

GeForce RTX 5070搭載で27万円台

 

バッテリー駆動時は、dGPUをオフに可能

本製品は、ACアダプターを抜いて、バッテリーで駆動させると、dGPUがオフになるようになっています(設定で変更も可能)。これにより、バッテリー駆動時間を伸ばすことができます。自宅等ではゲームや動画編集をするけれど、バッテリーで動かしているときは、負荷の重い作業はしないので、できるだけバッテリーをという方に適しています。なお、バッテリー駆動時でも、dGPUを使うように設定を変えることも可能です。

バッテリー駆動時は、dGPUがオフになる

 

ディスプレイのチェック

AERO X16のディスプレイのチェックです。

1920x1200ドットと2560x1600ドットのディスプレイがありますが、今回は後者です。165HzのIPSパネルです。前述したように非光沢で、さらにフリッカーも無いので見やすいです。詳しい特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの測定結果は、以下のとおりです。色域は広めです。最大輝度は、メーカー仕様値では400nitとなっています。

  カバー率
sRGBカバー率 96%
DCI-P3カバー率 73%
Adobe RGBカバー率 73%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、若干バラツキがありますが、概ね良好です。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いので見やすいです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢ディスプレイなので、周囲の物や自分の顔が映り込みにくいです。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)もありません。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影し、普通のノートPCと比較しました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですが、本製品は、165Hzで2~3フレームの残像がありました。残像はやや少ないです。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードは、(主要なキーに)小さいキーがなく、キートップもやや湾曲しています。

キーストロークは約1.7mmとまずまずです。やや底付きの衝撃を感じますが、まずまずの打鍵感でした。

タッチパッドは割と使いやすいです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードはバックライト対応です。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

AERO X16は、GiMATEというソフトから、シナリオプロファイル設定を選択することができます。今回は「バランスモード」と「ゲームモード」でテストした結果を掲載します。

GiMATEのシナリオプロファイル設定

 

CPU

CPUには、Ryzen AI 7 350が搭載されており、このCPUとしては割と高めのスコアが出ていました。また、Ryzen AI 9 HX 370を搭載したモデルもあります。

CINEBENCH 2024
~ CPU性能の評価 ~
AERO X16のCINEBENCH 2024のスコア画像
Ryzen AI 7 350
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 9 275HX 2202
Ryzen 9 9955HX3D 2055
Core i9-14900HX 1748
Ryzen AI Max+ 395 1565
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1267
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen AI 7 350 935 [ゲームモード]
926 [バランスモード]
820
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core i5-13450HX 886
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 255H 834
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core Ultra 5 125H 669
Ryzen 7 8840U 618
Core Ultra 7 258V 603
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 9 275HX 137
Ryzen 9 9955HX3D 130
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 255H 126
Core Ultra 7 258V 121
Ryzen AI 9 HX 370 118
Ryzen AI Max+ 395 116
Ryzen AI 7 350 116 [ゲームモード]
115 [バランスモード]
115
Core i7-13700H 114
Core 5 120U 110
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Core i5-13450HX 101
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen AI 7 350

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

グラフィックスは、GeForce RTX 5060 LaptopまたはRTX 5070 Laptopを搭載しています。今回は、GeForce RTX 5070 Laptopを搭載しており最大グラフィックスパワーは85Wでした。軽量・薄型のゲーミングPCということもあり、やや低めの設定でした。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認した情報は次の通りです。VRAMは8GBです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

3DMarkのスコアは、下の通りで、RTX 4060とRTX 4070の中間くらいでした。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 5070 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 5090 Laptop 175W 24493
RTX 5080 Laptop 175W 23146
RTX 4090 Laptop 175W 21897
RTX 5080 Laptop 175W 20825
RTX 4080 Laptop 175W 18822
RTX 5070 Ti Laptop 140W 17394
RTX 5070 Ti Laptop 120W 15341
RTX 5070 Laptop 105W 13781
RTX 4070 Laptop 140W 12545
RTX 5070 Laptop 85W 11970 [ゲームモード]
11380 [バランスモード]
RTX 4060 Laptop 140W 10665
RTX 4060 Laptop 65W 8829
RTX 4050 Laptop 105W 8469
RTX 3050 Ti Laptop 95W 6063
RTX 3050 Laptop 75W 5102
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
3DMark Steel Nomad
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 5070 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較
RTX 5090 Laptop 175W 5898
RTX 5080 Laptop 175W 5509
RTX 4090 Laptop 175W 4919
RTX 5080 Laptop 175W 4754
RTX 5070 Ti Laptop 140W 3987
RTX 5070 Ti Laptop 120W 3525
RTX 5070 Laptop 105W 2893
RTX 4070 Laptop 140W 2714
RTX 5070 Laptop 85W 2467 [ゲームモード]
2451 [バランスモード]
RTX 4060 Laptop 140W 2339
RTX 4050 Laptop 140W 1879
RTX 4050 Laptop 50W 1466
RTX 3050 Laptop 95W 1178
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

続いて、DLSSの機能(アップスケーリングおよびフレーム生成機能)を3DMarkのソフトを使ってテストします。

GeForce RTX 5070 Laptopは、マルチフレーム生成(4x)に対応しているので、DLSSオフのときと比べると、大幅にフレームレートが向上しているのが分かると思います。

3DMark NVIDIA DLSS feature test
~ DLSSの機能テスト(3840×2160) ~
RTX 5090 Laptop 175W 235 fps [DLSS4 FG 4x] 138 fps [DLSS4 FG 2x] 35 fps [DLSS OFF]
RTX 5080 Laptop 175W 219 fps [DLSS4 FG 4x] 128 fps [DLSS4 FG 2x] 31 fps [DLSS OFF]
RTX 5080 Laptop 175W 199 fps [DLSS4 FG 4x] 115 fps [DLSS4 FG 2x] 29 fps [DLSS OFF]
RTX 5070 Ti Laptop 140W 167 fps [DLSS4 FG 4x] 96 fps [DLSS4 FG 2x] 24 fps [DLSS OFF]
RTX 5070 Ti Laptop 120W 144 fps [DLSS4 FG 4x] 85 fps [DLSS4 FG 2x] 21 fps [DLSS OFF]
RTX 5070 Laptop 105W 133 fps [DLSS4 FG 4x] 76 fps [DLSS4 FG 2x] 14 fps [DLSS OFF]
RTX 5070 Laptop 85W 110 fps [DLSS4 FG 4x] 63 fps [DLSS4 FG 2x] 15 fps [DLSS OFF]
RTX 4090 Laptop 175W 116 fps [DLSS4 FG ON] 30 fps [DLSS OFF]
※DLSS有効時のDLSS Super Resolutionは「Performance」に設定
※ FG:Frame Genaration

 

ストレージ

ストレージには、1TBのPCIe Gen4 SSDを搭載しており、まずまずの速度です。パソコンSHOPアークなら、別のSSDを搭載することや、もう1つSSDを追加することも可能です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
4785
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットはありません。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームで計測した平均フレームレートを掲載します。

1920x1200の解像度なら、高めのプリセットで快適にプレイできるゲームが多いです。2560x1600の解像度にしても、中~高程度のプリセットでゲームができるでしょう。

各ゲームのコメントは以下に掲載しています。

ARKアイコン
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 107 fps
ノーマル 71 fps
最高 46 fps
2560x1600 75 fps
ノーマル 40 fps
最高 26 fps
※FSRをオン

激重のASAは、1920x1200ならノーマル設定、2560x1600なら低設定で、プレイできるフレームレートが出ています。

ARKアイコン
重い部類のゲーム
モンスターハンターワイルズ ベンチマーク
解像度 品質 フレーム生成OFF フレーム生成ON
1920x1200 最低 75 fps 140 fps
74 fps 126 fps
ウルトラ 61 fps 82 fps
2560x1600 最低 130 fps
109 fps
ウルトラ 52 fps

モンハンワイルズは、ウルトラ設定にすると、VRAMが足りなくなるので、それ未満の設定にしたほうがいいです。そうすれば、快適にプレイできるフレームレートが出ています。

他のGPUとの比較(1920×1080 or 1920x1200、ウルトラ)
RTX 5090 Laptop 175W 170 fps
RTX 5080 Laptop 175W 159 fps
RTX 5070 Ti Laptop 140W 141 fps
RTX 5070 Ti Laptop 120W 121 fps
RTX 5070 Laptop 85W 82 fps
RTX 4060 Laptop 105W 81 fps
RTX 4050 Laptop 140W 56 fps
パルワールドアイコン
重い部類のゲーム
パルワールド
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 最低 109 fps
99 fps
最高 90 fps
2560x1600 最低 14 fps
98 fps
最高 83 fps

パルワールドは、ゲームの進み具合によっても違いますが、中~最高のプリセットで、快適にゲームができるでしょう。

アイコン
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 平均fps
1920x1200 135 fps
111 fps
ウルトラ 93 fps
2560x1600 119 fps
77 fps
ウルトラ 59 fps
他のGPUとの比較(1920×1080 or 1920x1200、ウルトラ)
RTX 5090 Laptop 175W 158 fps
RTX 4090 Laptop 175W 136 fps
RTX 5080 Laptop 175W 134 fps
RTX 5070 Ti Laptop 120W 112 fps
RTX 4080 Laptop 175W 112 fps
RTX 4070 Laptop 140W 105 fps
RTX 4060 Laptop 140W 94 fps
RTX 5070 Laptop 85W 93 fps
RTX 4050 Laptop 105W 77 fps
RTX 4060 Laptop 60W 69 fps
Ryzen AI Max+ 395
Radeon 8060S
67 fps
RTX 3050 Laptop 75W 46 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 188 fps
高品質 119 fps
2560x1440 軽量品質 140 fps
高品質 86 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090 Laptop 175W 192 fps
RTX 4080 Laptop 175W 183 fps
RTX 5070 Ti Laptop 120W 131 fps
RTX 5070 Laptop 85W 119 fps
RTX 4070 Laptop 140W 117 fps
RTX 4060 Laptop 140W 103 fps
RTX 4050 Laptop 105W 84 fps
Ryzen AI Max+ 395
Radeon 8060S
81 fps
RTX 3050 Laptop 75W 53 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080
(ウィンドウ)
148 fps
143 fps
ウルトラ 112 fps
2560x1600 109 fps
104 fps
ウルトラ 77 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均fps
1920x1200 標準(ノート) 148 fps
高(ノート) 143 fps
最高品質 112 fps
2560x1600 標準(ノート) 109 fps
高(ノート) 104 fps
最高品質 77 fps
アイコン
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1200 低設定 179 fps
中設定 155 fps
最高設定 130 fps
2560x1600 低設定 165 fps
中設定 147 fps
最高設定 103 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1200 3D解像度:100%
描画距離:最高
メッシュ:低
189 fps (1% Low: 53 fps)
2560x1600 178 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
Apex Legends
解像度 品質 平均fps
1920x1200 低設定 267 fps
高設定 182 fps
2560x1600 低設定 185 fps
高設定 132 fps
※トレーニングモードで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1200 高設定 360 fps
2560x1600 高設定 326 fps
※プラクティスモードで計測
アイコン
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1200 非常に低い 223 fps
中型 215 fps
ウルトラ 205 fps
2560x1600 非常に低い 220 fps
中型 190 fps
ウルトラ 137 fps

 

DLSS4対応ゲームを試す

下表は、サイバーパンク 2077にて、DLSS4 マルチフレーム生成「4x」を有効にしたときの平均フレームレートです。「2x」にしたときのも掲載しています。

マルチフレーム生成を有効にすることで、かなり平均フレームレートが伸びています。

アイコン
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 フレーム生成
OFF
フレーム生成
2x
フレーム生成
4x
2560x1600 レイトレ:オーバードライブ 27 fps 58 fps 104 fps
DLSS SRは「自動」に設定
他のGPUとの比較(2560×1600、レイトレ:オーバードライブ)
RTX 5080 Laptop 175W 176 fps [フレーム生成 4x] 98 fps [フレーム生成 2x] 55 fps [フレーム生成 OFF]
RTX 5090 Laptop 175W 172 fps [フレーム生成 4x] 97 fps [フレーム生成 2x] 55 fps [フレーム生成 OFF]
RTX 5080 Laptop 175W 158 fps [フレーム生成 4x] 88 fps [フレーム生成 2x] 48 fps [フレーム生成 OFF]
RTX 5070 Ti Laptop 140W 134 fps [フレーム生成 4x] 76 fps [フレーム生成 2x] 43 fps [フレーム生成 OFF]
RTX 5070 Laptop 85W 104 fps [フレーム生成 4x] 58 fps [フレーム生成 2x] 27 fps [フレーム生成 OFF]
RTX 4090 Laptop 175W 97 fps [フレーム生成 ON] 54 fps [フレーム生成 OFF]

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像

現像時間は割と速いです。

Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
17秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
19秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 9955HX3D
RTX 5070 Ti (140W)
20秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI Max+ 395 26秒
Core i9-14900HX 39秒
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (105W)
46秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (85W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen AI 9 HX 375 49秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Apple M3 69秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 7 258V 73秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間
Photoshopのイメージ画像

Photoshopの中でも処理に時間のかかるニューラルフィルターの「スーパーズーム」は、GPUも使って処理するので、独立GPUを搭載している本製品はかなり速かったです。

「JPEGのノイズを削除」はCPUのみで処理するので、スーパーズームほどの速さはありませんが、まずまずの速度です。

ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))
Ryzen AI Max+ 395 42秒
Core Ultra 9 275HX
RTX 5090(175W)
44秒
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (105W)
44秒
Core Ultra 9 275HX
RTX 5080(175W)
46秒
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (85W)
46秒
Core i7-14650HX
RTX 4060 (140W)
1分2秒
Core Ultra 7 255H
Intel Arc 140T
2分20秒
Ryzen AI 9 HX 375
Radeon 890M
3分13秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
3分31秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
4分33秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
5分34秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)
Core Ultra 9 275HX 1分23秒
Core i7-14650HX 1分29秒
Core Ultra 7 255H 1分36秒
Ryzen AI 7 350 1分52秒
Ryzen AI Max+ 395 2分01秒
Core Ultra 7 258V 2分31秒
Ryzen AI 9 HX 375 2分32秒
Ryzen 7 8845HS 3分09秒
Ryzen 7 8840U 4分44秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像

Premiere Proでの4K動画の書き出し時間は以下の通りです。下に掲載しているものは、いずれも高い性能のGPUを搭載した機種なので、遅く見えるかもしれませんが、十分速いです。

4K動画の書き出し
Core Ultra 9 275HX
RTX 5090 (175W)
2分26秒
 Core Ultra 9 275HX
RTX 5080 (175W)
2分54秒
Ryzen AI 9 HX 370
RTX 5070 Ti (120W)
2分54秒
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (105W)
3分14秒
Core i9-14900HX
RTX 4090 (175W)
3分34秒
Ryzen AI 7 350
RTX 5070 (85W)
4分08秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
Blender Benchmarkのスコア画像
GeForce RTX 5070 Laptopで実行
Blender Benchmark Score
RTX 5090 Laptop 175W 8408
RTX 4090 Laptop 150W 8067
RTX 5080 Laptop 175W 7160
RTX 4080 Laptop 175W 6072
RTX 5070 Ti Laptop 140W 5467
RTX 5070 Ti Laptop 120W 4592
RTX 4070 Laptop 110W 3908
RTX 5070 Laptop 85W 3870
RTX 4060 Laptop 100W 3636
RTX 4050 Laptop 105W 2775
RTX 3050 Laptop 95W 1151
SPECviewperf 2020
SPECviewperf 2020のベンチマークスコア画像

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「1.9kg」と記載されていますが、実測値はそれよりも若干ですが重かったです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.984kg
ACアダプター 476g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー容量は、76.1Whでした。

バッテリー容量の画像
バッテリー容量

 

本製品は、デフォルトでは、ACアダプターを抜くと独立GPUが無効になる設定になっています。これによりパフォーマンスは下がりますが、バッテリー駆動時間が大きく伸びます。

バッテリーで駆動させているときは、負荷の重い作業はしないので、できるだけバッテリー駆動時間を伸ばしたい方におすすめです。

AI Power Gear II
ACアダプターを抜くと、独立GPUが無効になる

 

上の設定(dGPUオフ)のまま、当サイトで計測したバッテリー駆動時間は下の通りです。大きな画面で、高い解像度のディスプレイを搭載している割には、バッテリー駆動時間は長めです。動画再生時のバッテリー駆動時間なら、もっと長くなるでしょう。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
動画編集ソフトでプレビュー再生 5時間26分
Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

Ryzen AI 7 350のCPUとしては、高いCPU電力で動いています。CPU温度は高めですが、最終的には90℃前後になっているので、問題ない範囲でしょう。

CPU電力
CPU電力のグラフ
CPU温度
CPU温度のグラフ

 

FF15ベンチ実行時の温度

続いて、FF15ベンチマークを実行したときのGPU温度およびGPU温度です。

問題ない範囲の温度です。

CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。動画編集時(書き出し等の高い負荷をかけたときは除く)も気になりません。ゲーム時はうるさく感じますが、ヘッドホンをすれば気にならないでしょう。

騒音値
アイドル時
(バランスモード)
動画編集時
(バランスモード)
FF15ベンチ時
(バランスモード)
FF15ベンチ時
(ゲームモード)
約21dB 約27dB 約51dB 約53dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
動画編集時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
FF15ベンチ時:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲーム(FF15ベンチ)を実行すると、手のひらが熱くなってきますが、耐えられないというほどではありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

ゲーミングノートPCとしては、消費電力は抑えられていると思います。100WのPD充電器でも、動画編集くらいの負荷であれば作業ができるでしょう。ただし、ゲーム時は純正のACアダプターを繋いだほうがいいと思います。

消費電力
アイドル時
(バランスモード)
動画編集時
(バランスモード)
FF15ベンチ時
(バランスモード)
FF15ベンチ時
(ゲームモード)
約11W 約38W 約121W 約133W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

パームレストおよびディスプレイのベゼルはブラックです。

 

天板には、ルーナーホワイトとスペースグレイがありますが、今回はルーナーホワイトです。

 

ボディは、ゲーミングノートPCとしては非常に薄いです。

 

スピーカーの音質は比較的よく、ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

AERO X16のスピーカー写真

 

Webカメラは1080pの解像度です。IRカメラも搭載されています。

AERO X16のWebカメラの写真

 

ポート類はUSB4 Type-C、USB Type-A、HDMI、LANなどがあります。SDカードスロットはありません。Type-Cは、Power Delivery3.0およびDisplayPort1.4に対応しています。HDMIは、HDMI2.1です。

 

ディスプレイが開く最大の角度は、ご覧の通りです。

 

底面です。

 

底面カバーをはずしたときの内部はご覧のようになっています。2つの冷却ファンで4方向から排気しています。

AERO X16の内部の写真

 

メモリスロットは2つで、交換可能です。

AERO X16のメモリの写真

 

M.2 SSDは、Type 2280です。

AERO X16のSSDの写真

 

2つ目のM.2スロットもあります。

AERO X16のSSDの写真

 

ACアダプターの容量は150Wです。

 

まとめ

以上が、AERO X16のレビューです。

最新GPU「GeForce RTX 50シリーズ」を搭載し、2kgを切る軽さのゲーミング/クリエイターノートPCです。

今回、GeForce RTX 5070 Laptop搭載モデルをレビューしましたが、軽量・薄型ノートとしては高い性能で、ゲームもクリエイティブワークも快適です。

デフォルトでは、ACアダプターを抜くと、独立GPUが無効になる設定になっているのも面白いです。ACアダプターに繋ぐときはバリバリ使いたいけど、ACアダプターを抜いたときは、できるだけバッテリー駆動時間を長くしたい方に適しています。

ディスプレイは、高めの解像度で、100% sRGBの色域で、リフレッシュレートも高く多用途で使用することができます。非光沢なので、映り込み低減されており、ゲームやクリエイティブワークがしやすいです。

最新GPUを搭載している割には、RTX 5060モデルなら25万円台、RTX 5070モデルでも27万円台と、価格が抑えられています。

長期出張などでゲーミングノートPCを持って行きたい方、外出先で動画編集などをしたい方におすすめです。

 

最新RTX 50を搭載しながら薄型・軽量

ギガバイト AERO X16

特徴

  • 最新GPUのGeForce RTX 50シリーズ搭載
  • 軽くて薄い
  • 割と安い

こんなあなたに

  • 長期出張先などでもゲームをしたい方
  • 外出先でクリエイティブワークをしたい方
  • 価格25万円台~

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