※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
レノボ Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(14型 Intel)の実機レビュー - エレガントな2 in 1 PC

CPU | Core Ultra 5 226V Core Ultra 5 228V Core Ultra 7 256V Core Ultra 7 258V |
---|---|
GPU | CPU内蔵 |
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | 512GB / 1TB SSD |
画面サイズ | 14型 16:10 |
画面種類 | 2880x1800 OLED 光沢 タッチ |
質量 | 約 1.38kg |
バッテリー | 70Wh |
価格[税込] | 18万円台~ |
Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(14型 Intel)は、見た目がとてもエレガントな2 in 1 PCです。
天板にはヴィーガンレザーを採用し、薄くて丸みを帯びたボディはとても上品です。見た目にも気を使いたい方におすすめです。
ディスプレイには、有機ELを採用し、画面表示もとても綺麗です。
2 in 1 PCなので、タブレットなどの形状にして作業することができますし、ペンにも対応しています。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core Ultra 5 228V、32GBメモリ、512GB SSD
セール情報
以下のページで、レノボのパソコンのセールを実施中です。
目次
お忙しい方は、「Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(14型 Intel)の特徴」のみお読みください。
Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(14型 Intel)の特徴
ヴィーガンレザーを採用した天板
Lenovo Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(14型 Intel)は、ヴィーガンレザーを採用した天板がとても特徴的です。
優雅なデザインで高級感があり、外へ持ち運んで、自慢したくなる製品です。
「シーシェル」という貝殻のようなカラーも素敵です。このカラーを調べると、本来は少しピンクがかった色のようですが、実際の製品を見てみると、ピンク感はほとんど感じませんでした。男性にも合う色です。




変形できる2 in 1 PC
Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(14型 Intel)は、ヒンジが360度回転し、下のような形状でも使用することができる2 in 1 PCです。


ペンも付属しているので、簡単なイラストを描いたり、画像編集ソフトでレタッチしたりするときに便利です。ペンの色が、本体の色と揃っているのも統一感があっていいです。



2.8K OLED 120Hzディスプレイ
本製品は、有機ELパネルを搭載しており、発色が綺麗です。
ただし、光沢ディスプレイなので周囲の物が映り込みます。ここは、ユーザーによって好みの分かれる部分だと思います。

音質が良い
スピーカーは、2W×2 ツイーター、2W×2 ウーファーの構成で、音質が良いです。勝手に点数をつけると、ノートPC基準で10点満点で7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。


質量は、約1.38kg
本製品の質量は約1.38kgとなっています。ThinkPad X1 Carbon Gen13のように、持ち運びに特化したモバイルノートPCよりは重いです。ただ、持ち運べる範囲の重さではあります。

各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 快適です。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 映像が綺麗で、スピーカー音もいいです。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 色域が広いので画像編集などの用途にも利用できます。 |
動画編集 | ○ | CPU内蔵グラフィックスとしてはGPU性能が高めなので、FHD動画の簡易的な動画編集ならできます。ただし、本格的な動画編集をするなら、独立GPUを搭載したPCのほうがいいでしょう。 |
ゲーム | △~○ | 原神クラスの軽いゲームであればプレイ可能ですが、重いゲームは無理です。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイは、光沢なので映り込みがあるものの、色鮮やかで綺麗な発色です。タッチパネルにも対応しています。
詳細は、下のタブをクリックしてご覧下さい。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
下図のとおり、色域は非常に広いです。輝度は、1100 nit (HDRピーク)/500 nit (SDR標準)となっています。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 100% |
Adobe RGBカバー率 | 90% |

どの色も補正されておらず、自然な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

光沢液晶であるため、周囲の物が画面に映り込みやすいです。また、画面が白に近いと、タッチパネルの電極線がややギラついて見えますが、そこまで気にはならないとは思います。

センサーの故障で、計測はしていませんが、フリッカーはあります。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードは普通の打ちやすさです。
キートップがやや湾曲している点、半角/全角キーやCtrlキーが大きいのは良かったですが、backspaceキーがやや小さく、Enterキーも、このキーにしては小さいのはデメリットです。
タッチパッドは普通の使いやすさです。

※画像をクリックすると拡大できます

パフォーマンスのチェック
Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(14型 Intel)のパフォーマンスのチェックです。
デフォルトの「適応パワー・モード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」で、各種ベンチマークを計測していきます。

CPU
CPUは、インテルのCore Ultra 200Vシリーズで、デフォルトTDPは17Wです。
今回、Core Ultra 5 228Vを搭載しており、CINEBENCH 2024のスコアは、下の通りです。シングルコア性能はやや高めですが、マルチコア性能はそこまで高くありません。ただ、普段使い用であれば、問題ない性能です。
もし、動画編集などをするのであれば、Core Ultra 7 258Vがおすすめです。
なお、Core Ultra 7 258VとCore Ultra 5 228Vは32GBのメモリが内蔵されています。また、Core Ultra 7 256Vは、Core Ultra 7 258Vのメモリを16GBしたもので、CPU性能は一緒です。同じくCore Ultra 5 226Vは、Core Ultra 5 228Vのメモリを16GBにしたもので、CPU性能は一緒です。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
グラフィックス性能は、CPU内蔵GPUとしては、非常に高いです。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
次に3DMark Steel Nomad Lightのスコアを掲載します。こちらは、CPU性能も割と影響しているようで、CPU性能が高いプロセッサーはスコアが上がりやすい傾向があります。そのため、CPU性能があまり高くないCore Ultra 5 228Vは、スコアは低めでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~

NPU
NPUの性能は比較的高めです。
~ NPU性能の評価 ~
:レビュー機のTOPS
ストレージ
ストレージは高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
micro SDカードスロットを搭載しており、アクセス速度は普通です。
~ SDカードスロット性能 ~

その他ベンチマーク
Core Ultra 7 258Vのベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。
質量のチェック
質量は、メーカーの仕様では約1.38kgとなっており、当サイトの計測値はそれよりもやや重いですが、持ち運べる範囲の重さです。ただ、持ち運び用に特化したモバイルノートPCと比べると、やや思いです。
ACアダプターは普通です。
質量 | |
PC本体 | 1.395kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 289g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は70Whと大きめです。

高い解像度で、さらにタッチパネルに対応したディスプレイは消費電力を食いますが、Core Ultra 200Vは省電力なので、総合的に見て、普通のバッテリー駆動時間になっています。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA3.0(アイドル時) | 約17.2時間 |
(2) JEITA3.0(動画再生時) | 約14.3時間 |
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 6時間33分 |
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
CPUのデフォルトTDPは17Wですが、それ以上のCPU電力が出ており、十分なパフォーマンスが出ています。
CPU温度は、70℃台で推移しており、問題ありません。


静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。YouTube動画の再生のような低い負荷のときも、ほぼ音は聞こえませんでした。他の状態も比較的静かです。
騒音値 | |
アイドル時 | 約21dB |
---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 約25dB |
中負荷時 [動画編集] | 約26dB |
高負荷時1 [エンコード] | 約28dB |
高負荷時2 [ゲーム] | 約39dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時1:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
高負荷時2:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
高い負荷をかけるとキーボードの左上が熱くなってきますが、タイピングをしていても特に気にはなりません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
低めの消費電力です。
消費電力 | |
アイドル時 | 7W |
---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 11W |
中負荷時 [動画編集] | 19W |
高負荷時1 [エンコード] | 32W |
高負荷時2 [ゲーム] | 38W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
前述の通り、外観はとても素敵です。

天板にはヴィーガンレザーが採用されています。

最薄部は15.95mmとなっており、非常に薄いボディです。


Webカメラは500万画素で、画質は綺麗です。IRカメラも内蔵しており、顔認証にも対応しています。カメラを物理的に隠すシャッターも付いています。


※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
Thunderbolt4ポートは2つあり、PowerDeliveryおよびDisplayPort2.1に対応しています。その他のポートは、USB-A、HDMI、microSDカードスロットなどがあります。HDMIは1.4bなので、基本的には4K/60Hzでの出力はサポートされていません。


ヒンジは360度回転するので、以下のような形状にすることができます。


底面はスッキリとしています。

内部はご覧のようになっており、冷却ファンが1つ、ヒートパイプが2つです。

SSDはType 2242です。空いているM.2スロットはありません。

ACアダプターは65Wで、サイズは大きめです。

まとめ
以上が、Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(14型 Intel)のレビューでした。
ヴィーガンレザーを採用した天板がとてもエレガントで、外へ持ち運んで、自慢したくなる製品です。シーシェルという上品で高級感のあるカラーも素敵です。
ディスプレイも有機ELを採用しており、色鮮やかです。
2 in 1 PCなので、タブレットなどの形状に変形することができ、ペンも利用できます。
ただ、光沢ディスプレイなので、周囲の物が映り込みやすいです。低反射加工が施されていると良かったです。
エレガントな2 in 1 PC
Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(14型 Intel)

特徴
- ヴィーガンレザーの天板
- シーシェルという上品なカラー
- 2.8K有機EL搭載
こんなあなたに
- デザインにこだわる方
- 人とは違うPCを持ち歩きたい方
- 価格18万円台~
- キャンペーンページお得なセール情報

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ

Ryzen 8040 HSシリーズプロセッサーと、2.8K有機ELディスプレイを搭載し、11万円台からと、コスパの高いノートPC。